バイオリンを習うことが、認知症予防につながるってご存知ですか?産経新聞の記事でも紹介されていましたが、楽譜を見ながら指を動かし、自分の音を聴く。この“同時にいろんなことをする”作業が、脳をしっかり活性化させるそうです。バイオリンは左右の手や耳、目をフルに使うため、脳トレにはぴったり。最初は音を出すのも大変ですが、その「難しさ」こそが良い刺激になるんです。さらに音楽を奏でる喜びや達成感は、ストレスの軽減や気持ちの安定にもつながります。「健康のために」と気負うより、「好きな音楽を楽しむ」ほうが自然に続けられますよね。
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楽器演奏を4年続けた高齢者は「脳の老化」が停止 脳科学で分かってきた「継続は力なり」
<2025/8/21 11:00>産経新聞より
およそ3人に1人が65歳以上の現代社会で、高齢になっても新しい趣味にチャレンジしたいと考える人は珍しくない。そんな人には楽器の演奏がぴったりかも―。脳科学の観点からアプローチした京都大などの研究チームは、高齢期に始めた楽器練習を続けた人とやめた人では、長期的に認知や脳機能の老化現象に差が出ることを初めて明らかにした。古くから存在する「継続は力なり」ということわざを裏打ちするような成果に、研究チームは「高齢でも始めて遅いということはない」としている。
4カ月で認知機能向上
研究を取りまとめたのは、心理学や認知神経科学が専門の積山(せきやま)薫・京大名誉教授(研究当時は同大学院教授)。認知症の発症率が低い人たちが親しんでいる趣味の一つとして楽器の演奏があることは一般的に知られていたが、学術的に検証するため、平成30年に楽器初心者の高齢者66人(平均年齢73歳)を対象にした研究を行った。
片方のグループには週1回、京都市内の老人福祉施設で4カ月間にわたって鍵盤ハーモニカのグループレッスンを受けてもらい、何も練習しなかったもう一方のグループと、脳の働きに差異があるかどうかをMRI(磁気共鳴画像装置)による計測などを用いて比較。その結果、レッスンを受けたグループのほうが、楽器演奏と直接関係しない言語記憶を含めて認知機能や脳機能が向上していることが確認できたという。
追跡調査で明らかに
この成果を取りまとめた令和2年の時点で研究目標は達成していたが、参加者の一部が同好会を作り練習を続けたことから、研究室のメンバーも指導の手伝いに行くなどしてその後も関係が続いた。
年に2回コンサートを開催するなど、高い意欲をもって趣味を続ける高齢者たちの姿に、「追跡調査で脳機能のさらなる変化を確かめてみようとなった」と積山さん。新たな研究では、そこから4年後まで楽器演奏(新型コロナ禍の時期からは電子ミニピアノに変更)を継続していた13人(平均年齢77・85歳)と、途中でやめた19人(同76歳)を比較。最初の研究時点では2つのグループの認知機能や脳構造に差はなかったが、年を重ねた4年後には違いがみられた。途中でやめたグループは、言語的なワーキングメモリ(作業記憶)の成績が低下し、脳の部位である「被殻(ひかく)」が萎縮していた。一方、継続していたグループはそうした成績の低下や萎縮がなかった。また、言語的ワーキングメモリの課題を行う中での脳機能計測では、継続グループは「小脳」で中止グループより高い活動を示す領域が広く観察できたという。
演奏が後押しする社会的交流
被殻や小脳は加齢によって萎縮や活動低下がみられやすい脳の部位だ。今回の研究結果からは通常の加齢に伴う脳や認知機能の低下が、楽器練習の継続によって防げる可能性が明らかになった。
積山さんは「高齢期になると足腰や心臓などの問題から立ったり動いたりするのが難しくなる人もいるが、楽器は比較的続けやすい」と指摘。他の人と一緒に取り組む楽器演奏には社会的交流を促進する側面もあり、「認知機能の維持にもつながり、高齢から始めても決して遅くはない。ぜひ長く続けてみてほしい」と話している。研究成果は米国の国際学術誌電子版に掲載された。(杉侑里香)
引用元:
https://www.sankei.com/article/20250821-VGJHHW4UABOVNEZH2A34GQZG4M/photo/YRI2WII3SNO6BEI6XC5ZSBTZDI/